灰神樂「小窓のタバコ屋さん」

世界平和を望んでます。

「Motherfucker」の美

温泉でも行きたいでやんすね。こんにちは。ブログ開設最初の記事がこれだと先が危ぶまれますが、TLには埋もれさしたくないアーチクルをお届け。では早速本題に。。。

 

あたくしはネイチヴではないのでニュアンスのとらえ方が不自然かもしれませんが、外国語話者であるが故の視点はあると思うのです(「客観」という言葉は絶対に使いません。ニーチェは割と好きなので)。

英語圏のジャズ、hip-hopやロックを聴いていればわかるかと思いますが、決して罵倒だけに用いられる表現ではありません。まあどんな言語でもあるでしょう。パンクなカルチャーにおいてマイナスの意味の言葉がプラスで用いられることはよくあるよな、この読者のクソヤローども(今、皆さんに愛が届いています。天上の神からではなく私から、すなわちより近いので光のようにそれぞれが平行に近似せず、きっと様々な角度の愛を享受していることと思います)!

 言葉の起源だの知りたかったらWikipediaご参照下さいまし。んな辞典じみたことは言わないのです、これはクソ真面目な分析なのです。

 

トのオスの個体はメスの個体と交尾を行い、受精し出産します。哺乳類においては、交尾が行われる器官とその結果生まれた新しい命がこの世に解き放たれる場所は同じなのです。ここがポイント。自らが出でた原点に対して新しい命を作る行為をする、「ただいま」ですよ。はじめはあんなに小さかったのに、社会という宇宙に出ていくにあたり大量のデブリに殴られたと思いきや光の届かない他の星の裏側で暗闇を知り、いつしか果てしない孤独、周りに何もない…そんな「グレイト・ジャーニー」を経て、地球ならぬ「母なる子宮(うまい‼)」へと帰還し、過去に父が自らを作った場所へ、自らが一番初めに通った道へ、神聖な道へ(参道ならぬ「産道」ですね!www)、自分も新しい命をふきこむ作業をする。

この「戻る」作業を用いて罵倒を行うのは形容しがたい「wasted...」感があるわけです。単に「お前は聖書(The book)で禁忌たる母子性交をしているッッ!」ではなく、「こいつ母ちゃんとヤってるんだぜ!」でもなく。「お前は戻ってきたんだ。このn十m年の人生で…」という。諦観に近いのかもしれません。奥行きのある美しい表現です。多分「ウェスターマーク効果が働かないとか不良品かよ!」とか、「お前に同情するのレヴィストロースだけだかんな!」とか、そういう罵倒じゃないです。ないよね…?

 

初回投稿、読んでくれてありがとうございました。コメントの方よろしくお願いいたします。badass Ma-fucker. 

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